佐藤 洋輔先生が「第10回日本臨床神経生理学会・奨励賞」記念講演(脳波エントロピー解析によるてんかん焦点可視化技術の開発)を行いました

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 2020年11月26日に国立京都国際会館にて開催されました第10回日本臨床神経生理学会学術大会にて、「第10回日本臨床神経生理学会・奨励賞」を授賞された佐藤 洋輔先生が表彰式に参加し、記念講演(演題名『脳波エントロピー解析によるてんかん焦点可視化技術の開発』)を行いました。
 表彰式・記念講演を終えた佐藤 洋輔先生のコメントとお写真は下記です。

 

   脳波エントロピー解析によるてんかん焦点可視化技術の開発
                          佐藤 洋輔 

 このたびは第10回日本臨床神経生理学会奨励賞を頂戴し大変光栄に存じます。
 てんかんは100人に1人というありふれた病気です。電気生理学的な脳信号である脳波を用いた、てんかん焦点とよばれるてんかん発作の起源にあたる病変部を正確に描出する技術開発は非常に難しいとされてきました。てんかんを手術で治すてんかん外科において、こうした技術開発は安全で確実な脳神経外科治療実践の為に急務です。近年の脳波データデジタル化に伴い、てんかん焦点と関連するガンマ波規則性をエントロピー解析により定量化できるようになりました。本研究では、脳波エントロピー解析によりガンマ波規則性を定量化することで、てんかん焦点可視化技術の開発につなげることができました。この技術は汎用性のある安全で確実な脳神経外科ツールへ発展すると期待しています。
 皆様より多大なご協力をいただき深謝しております。